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晴れるといいね♪

ARAYO店長で2児の父・シゲがお送りする子育て日記です。


いったい、いつ・・・。


この間、何かで読んだのですが(新聞の投書欄だったような・・・)、
歳を取った母親に「お母さんは野菜が大好きだったよね」と、娘さんが言うと
「本当は野菜は嫌いなんだよ」と、そのお母さんは答えたそうです。

子を持つ親になっていなければ、上の会話の意味は解らなかったかも知れません。
嫌いな野菜を子供の為に食卓に毎回たくさん出していたであろうお母さん。
子供のために「野菜は美味しいねぇ」と言い続け、食べ続けたであろうお母さん。
そして、自分が当時の母親と同じ立場になって、
初めて母親が「本当は野菜が嫌いだった」ことを知った娘さん。
なんかとっても暖かい気持ちになりました。

これを読んで、亡くなった祖母を思い出しました。
もう、18年以上前で、まだ、私が学生だった頃の話です。
親戚にちょっと変わり者の伯父さんがいて、70も近いある日、
「これからの余生はアメリカで送る」と言い出しました。
それを聞いた、祖母は(当時、うちにいました)即座に、
「そんな事、やめときねの」(福井弁)と言いました。
が、しばらく黙っていると、不意に
「お前が行きたいんなら、思ったようにしねの」と、言い直したのです。

初めの「やめときねの」は、おばあちゃんの本音だったと思います。
変わり者だった伯父さん(でも、親戚の子供連中はみんな伯父さんを大好きでした)は、
いくつになっていても祖母にとって「可愛い子供」だったのだと思います。
そして、「思ったようにしねの」は、子供のためを思う母の思いだったのだと思います。

当時、高齢の祖母は、いわゆる、ボケの領域が多くなっている状態で、
徘徊で東京の杉並区から横浜の鶴見まで行ってしまった事もありました。
シモの世話やら、入浴の介助やらで、当時の私にとって
「やっかいな」存在でした。(ごめんね、おばあちゃん)
そんな祖母が子供の事を思う時、本音では行かせたくなくても、
「行っておいで」と送り出す母親の強さに感動しました。
幼い頃、福井でおばあちゃんに会うのが、すごく楽しみだった自分を思い出しました。

肩肘はって良い親になろうとする必要は全くないのですが、
自然にこんな素敵な親になれればいいですよね。


追伸。
自然に素敵な親に・・・

なれる日は、いったい、いつくるのだろう???



  

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